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【日本未公開作品】イコールズ レビュー

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日本未公開作品のレビューです。

クリステン・スチュワート

ニコラス・ホルト主演のSFラブストーリー。

 

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進化して、感情を持たなくなった人類。
彼らが暮らす街は一見穏やかで完璧に見える。しかし、そこは感情も愛も存在しない世界。


感情を持ってしまうと「SOS症」という病名を付けられ、社会から隔離されてしまう。

 

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サイラス(ニコラス・ホルト)は感情がないことに違和感を感じながら生きていた。
ある日、誰かが飛び降り自殺する。
それを見ていたニア(クリステン)が人知れず感情を堪えていたのを見かけてから
サイラスはニアのことが気になって仕方がなくなる…
でも、これは禁じられたこと。
誰かに知られたら、隔離されてしまう。
でも、ニアへの想いを止められないサイラスは………。

 

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とても静かで白い、無機質でシンプルな世界観で無駄なものが一切映らない。


こういうシンプルクリーンな世界観は大好き。


そして、切ないテーマ。
『LIKE CRAZY』の監督なので、切なく辛いお話になるのは想像がついていたけど
映像も愛極まって、あまりにも切なく、美しいSF恋愛映画が誕生した。

 

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「好き」になったら、知りたくなる。
もっと、深く、すべてを。
「好き」になったら、触れたくなる。
少しでも、近くで、感じたい。

 

感情があることの素晴らしさを再確認する。
誰かを好きになるということが、人類にとって必要で、生きる意味なのだということを感じる。


この世界に愛は必要なのだということを、愛のない世界が教えてくれる。

 

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感情がなければ、生きるのが楽になるかも…とよく考えていた時期があった。


そんな考えが間違っていたと教えてくれる。

 

感情をひた隠しにしていた時と
自分の感情に正直に行動するようになった時とでは映画の雰囲気も変わるのがすごい。

 

感情がない世界として、描いているのはもしかして
恋をしていない世界のことなのかもしれないと考えた。


恋をしていないと単調で無機質で毎日同じ繰り返しに感じる。
でも恋をすると、一気に見える世界が変わる。
自然と笑みが溢れたり、時には苦しくなったりする。

 

そうやって、いろんな感情と生きていく。

 

感情が生まれるということはそれほど、素晴らしい出来事だということ。
自分に意味がある出来事だということ。

 

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嬉しくても悲しくても、感情が揺さぶられる出来事に出会って、自分の人生を形成していきたい。
そんなことを考えさせられる、思った通りの傑作だった。

 

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ニコラス・ホルトもクリステンも素晴らしい演技。
感情の読み取れない無表情な演技から、感情に振り回される演技まで。


ロケ地の長岡造形大学もとてもこの映画に合っていて、スタイリッシュに見えた。
一度訪れてみたい。

 

日本での公開はまだ未定だが、ぜひとも公開して欲しい傑作であることは間違いない。